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この日本酒を一言で

蔵元渾身の一本、果実と花の香りが絶品な鑑評会出品酒。—岩手誉 仙壷紅屋長九郎 大吟醸生原酒

銘柄名

仙壷紅屋長九郎 大吟醸生原酒

原料米
山田錦
醸造地 / 醸造所
岩手県 / 岩手誉
総評

流石は鑑評会出品酒です。完成されたバランスとふんだんな果実と花の香り、更にはこの蔵の個性としての甘味の使い方の妙も楽しめる生酒です。ここぞ、と言ったタイミングで飲みたいお酒です。また、抜栓したら早めに飲みたいお酒でもあります。もし一気に飲めないようでしたら、小さい瓶をよく洗い(湯煎が出来る場合は湯煎をして乾燥させてから使用しましょう)、瓶が綺麗になった状態でパンパンまで詰めてください。液体が空気に触れる部分を少なくすることで、お酒を美味しい状態で、比較的長く飲めるようになります。

味わいの変化について

  • 第一印象

    日本酒が舌先に触れた瞬間の印象
    1. 甘味の強弱について
      アタックは厚みがあり、この厚みに、口中で弾ける果実と花の香り主体の吟醸香、更には甘味が三位一体となります。この序盤から、バランス感覚に優れています。
  • 広がり

    口中前先〜後方へ広がる味わいの印象
    1. 甘味と酸味のバランスについて
      口中側面に感じる酸も程々の強さはありますが、甘味やアタックには準ずる印象です。
    2. 旨味の印象について
      旨味は存在するものの、甘味よりも控えめな印象。これによって相対的に香りが強さを増す印象で、結果として大吟醸らしいスマートな感覚を見せます。
  • 後味

    口中後方に残る印象
    1. 苦味と酸味の印象について
      キレはアルコールによる厚みのある分、中程度以上のしっかりとしたキレを感じさせます。苦味に関しても程々にありますが、甘味と果実味主体の中にあって良いアクセントになっていると感じます。
  • 余韻

    アフターフレーバーの印象や味わいの持続時間
    1. 吟醸香の立ちも良く、キレも充分あり、そのためか余韻もしっかりとした量で更に長く感じることができます。記憶に残るお酒です。

外観について

輝きがあり、ほぼ透明なクリスタルの印象。非常に綺麗なイメージで光り輝いています。
  • クリスタル
  • シルバー
  • グレー
  • グリーン
  • イエロー
  • オレンジ
  • 琥珀色
  • 茶色

香りについて

鑑評会出品酒ともあり、非常に芳醇で果実と花の香りに溢れたブーケを思わせる。特徴的なものは、蜜のたっぷりの黄リンゴ、若い洋梨、そして金木犀の様なしっかりとした花、そこに生クリーム、もち米由来で乾いた印象として、道明寺粉などの香りが続きます。リンゴの香りは、この酵母の性質によるものです。この酵母の場合は、種麹との組み合わせがパターン化されていることが多く、ブドウ糖をたくさん作ってくれる麹に仕上げています。

最適な温度帯

12—15
12〜15度で。アルコール感がつよくなり、甘味に打ち勝つ前の、バランスのとれた冷えた状態で飲みたいお酒です。

理想的なうつわ

ふんだんな果実味と甘味を楽しむために、また、アルコール感は若干弱く感じるために、飲み口の薄いワイングラスが最適でしょう。香りが一層引き立ちます。

ペアリングについて

非常に完成されたバランスで、このお酒単体でも立てる強さとバランス感がありますが、合わせるならヒラメのムースに、蕪など青みを感じる様なソースは相性がとれそうです。また、食材全てをランクアップさせたカプレーゼ、も楽しそうです。高次元のペアリングを見せるでしょう。和食であれば、伊勢海老の天婦羅。良い相性です。

特別コラム

「きょうかい1801号」とは?

お酒造りには「酵母」が欠かせません。中でもこのお酒に使用されている「きょうかい1801号(以下K-1801)」という酵母は、「まろやかな味わいと華やかな香りを生み出しやすい」という特徴があり、各蔵で吟醸酒や純米酒用に多様されている酵母です。特筆すべきは、鑑評会などの出品酒としてよく選出されていること。とある年の鑑評会出品数174のうち、なんと「K-1801」を使用して入賞した日本酒が全体の57%を占めました。この酵母の特徴としては、バナナに似た香りである「酢酸イソアミル」や、リンゴのような爽やかな香りを有する「カプロン酸エチル」を作り出しやすいことや、発酵力が強い、酸度が少ない、酵母の識別が容易(汚染チェック、もろみ管理等に便利)などのメリットが高いことから、全国各地の酒蔵から人気の高い清酒酵母です。

この日本酒を利き酒した人
saketaku編集部
日本酒の定期便「saketaku」の中の人
saketaku公式日本酒鑑定士
「美味しい」を徹底的に深掘りするのが、saketaku式の日本酒道。当サイトでは、飲み手目線を貫きながら、なおかつ具体的な理論や技法にこだわり、その手法やノウハウを惜しみなく提供していきます。酒米・酒造りの現場に入り、毎年欠かさず日本酒造りを行う日本酒愛溢れるメンバーで構成されています。
この記事を監修してくれた人
山内 祐治
湯島天神下 すし初 4代目
saketaku公式日本酒鑑定士、利酒師
日本ソムリエ協会認定「ソムリエ」「SAKEDIPLOMA」
『江戸前のお仕事とお酒との融合』 すし初 四代目 湯島天神下 すし初 という、百年近く続く寿司屋の四代目でございます。
美味しい日本酒に、毎月出会おう。— 日本酒の定期便「saketaku」

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