【SAKEDIPLOMA(酒ディプロマ)対策・教材リスト付き】二次試験の対策をまとめてみた

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サケラボスタッフも受験中の【SAKEDIPLOMA(酒ディプロマ)認定試験】。今回は、今年2017年から始まったSAKEディプロマ認定試験についての解説と、最低限やっておきたい対策をまとめました。(それぞれ追記アリ)

 

 

「SAKEDIPLOMA(酒ディプロマ)認定試験」とは?

日本酒知識と技量の向上を目的に生まれたのが、「SAKE DIPLOMA(サケディプロマ)認定試験」です。世界最優秀ソムリエコンクールでの優勝経歴も持つ、田崎真也氏が会長を務めることでも人気を博しています。

以下、日本酒ソムリエ協会の公募ページより。

当協会は1969 年発足以来、わが国におけるソムリエをはじめワインに携わる方々の資質の向上と、ワインを中心とする飲料の普及に努めてまいりました。そのような中、我々の伝統的な食文化である和食と日本酒を取り巻く環境は大きな変化を迎えています。 このような現状を踏まえ、この度当協会は、皆さまが日本酒に関する知識を深め、技量を向上させることが、日本の食文化のより一層の普及と向上に繋がるものと考え、日本酒に特化した認定制度である「J.S.A.SAKE DIPLOMA」を発足させることと致しました。

以下から、ワインソムリエ協会の開催している他の試験内容から、傾向を洗い出して整理し、SAKE DIPLOMA(サケディプロマ)認定試験の対策を練りたいと思います。

SAKEDIPLOMA(酒ディプロマ)試験の合格率・倍率・難易度は?

受験されるみなさんにとっては、試験の合格率や倍率、難易度は気になるポイントだと思います。しかし、協会より正確な受験者数は公表されていません。そのため推論になってしまいますが、第1回目のSAKEDIPLOMA試験に参加したサケタクスタッフの現場での感覚(受験者数の概算、会場の広さ、受験番号など)を参考にすると、総受験者が例えば4,000人だったと過程すると、SAKEDIPLOMAの「合格率は36.45%」となります。

ソムリエ協会の他の試験のデータを探してみると、以下の通り。

日本ソムリエ協会の他試験の合格率データ

ソムリエ:40.9%
ワインアドバイザー:24.6%
ワインエキスパート:39.6%

ソムリエの資格の難易度・合格率より

 

ソムリエ協会の試験としては難しい部類の試験に入りそうです。受験者総数が4,000人を下回っている可能性もあるので、「SAKEDIPLOMAの合格率は約35~40%」と読むのが良さそうです。

SAKEDIPLOMA試験の合格率に関する詳しい数字は、以下に記載します。

2017年度 SAKEDIPLOMA(酒ディプロマ)試験の想定受験者数・合格者数

  • SAKEDIPLOMA試験の受験者数: 4,000人 (サケタクスタッフの推測)
  • 一次試験の合格者数: 1,994人
  • 二次試験の合格者数: 1,458人

※ 一次試験、二次試験の合格者人数は協会公式の「2017年度 呼称資格認定試験 一次試験通過者発表 【SAKE DIPLOMA】」「2017年度 呼称資格認定試験 二次試験通過者発表 【SAKE DIPLOMA】」より算出

2017年度 SAKEDIPLOMA(酒ディプロマ)試験の想定合格率

  • SAKEDIPLOMA試験の合格率: 36.45%
  • 一次試験の合格率: 49.85%
  • 二次試験の合格率: 73.12%

1次試験「筆記試験」について

1次試験は、「筆記試験」。

サケタクメンバーも受験しましたが、前述の通り第一回目の開催のため、過去問がありません。そんな中、かがたやさんが公開してくれている「水取日土志の SAKEディプロマへの道」を頼りに試験対策を行い、想定問題をつくって対策を行いました。教本の範囲も広く、項目によっては深く解説されているため、教本を読んでいると純粋に日本酒についての知的好奇心を満たされます。

1次試験について詳しくは、別記事にて解説させていただきますね♪

2次試験「テイスティング・論述試験」について

過去問がないからと言って、対策が立てられないわけではありません。

田崎真也さんが開催している「SAKE DIPLOMA認定試験対策講座」や、ワインスクールの開催する「J.S.A. SAKE DIPLOMA認定試験対策講座」がどれも6万円〜10万円の会費が必要で、なかなか手が出ない方も多いのでは。

今回はそんな方でも最低限の対策ができるように、サケタクメンバーがやっている内容をまとめてみました。

テイスティング試験

まずは、何事もリサーチから。既に行われている対策講座のセミナー内容や過去同協会で行われたソムリエ試験の内容を知ることで、最低限の対策をします。

2016年度のソムリエ試験の過去問はこちらから入手でき、既に受験された方が傾向と対策をまとめてくださっている「ワインソムリエ試験の勉強法」や「山崎和夫の二次試験対策講座2017」に目を通すことで大体の試験傾向がつかめます。

下記、予想も含みますが試験対策用にまとめた内容です。

  • 試験時間は30分
  • 日本酒2~3種、焼酎泡盛1~2種が出題されるのでは
  • 試験時間から逆算すると各対象の回答時間は、日本酒10分、焼酎泡盛5分ぐらいが理想
  • アルコール度の高い焼酎泡盛は最後に回し、必ず日本酒からテイスティングする(鼻や舌がマヒするため)
  • 教本「日本酒のテイスティング」を熟読し、言い回しや表現方法を身につける
  • 香りについては「生酒・純米・本醸造酒・山廃・生酛・吟醸酒・熟成酒」で特徴があるので、まずは頭で理解する
  • 手に入りやすい範囲で「生酒・純米・本醸造酒・山廃・生酛・吟醸酒・熟成酒」を数種類そろえ、テイスティングを繰り返す
  • 対象のテイスティング時は、特徴を把握する際「外観 → 香り → 味わい」の順番に答えられるようにする
  • 味わいも「第一印象 → 広がり → 後味 → 余韻」で答えられるようにする
  • 特定名称酒における最適な温度を把握する
  • 日本酒を味わう時の「うつわ」の持つ特性を把握する(主に香りの強弱)
  • 特定名称酒ごとに自分の中で最適と思われるペアリングを、3種類ほど用意しておく
  • 焼酎対策として、原料を当てられるように特訓する

このように整理すると、何もわからず暗闇の中を走る恐怖感は薄れてきますね!

次は、上記を参考に日本酒と焼酎を揃えます。

SAKEDIPLIMA二次試験対策テイスティング用の日本酒を揃える

飲む機会の少ないお酒が選ばれることは稀だろうと思い、「どこでも手に入りやすいお酒」を基準に、近所のコンビニやスーパーで取り揃えました。

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近所の業務スーパーで購入。購入場所はどこでも良いと思います。ワイズマートや近所のコンビニでも手に入ります。左から順番に、

  • 天狗舞 純米酒 山廃 1,390円
  • 大七 純米 生酛 1,280円
  • 浦霞 本醸造 1,190円
  • 浦霞 純米 880円
  • 俵雪 3年熟成酒 (忘れましたが3,600円ほど?)

大吟醸・吟醸酒が欠けていますが、普段飲む機会が多いため省いています。試験対策には必須と思いますので、加えましょう。この熟成酒はおそらく近場だと見つからないと思うので、比較的よく見かける八海山の熟成酒「純米吟醸八海山 雪室貯蔵三年」はいかがでしょう。ここに貴醸酒も加えられるといいかと思います。手に入りやすいのだと、同じく八海山でこちらの「貴醸酒」でしょうか。余裕のある方は、スパークリング酒、赤米酒、菩提酛のお酒、酵母違いのお酒をそろえるのも良いでしょう。

試験対策だけで、トータルすると結構な金額になりますが、紙パック酒や容量180mlなどに絞って仕入れれば、もう少しコストは抑えられるはずです。そのあたりは自分の財布と相談して工夫してみましょう。それにしても、お酒選びって最高ですね!考えるだけで喉がなります♪

SAKEDIPLIMA二次試験対策テイスティング用の焼酎を揃える(追記アリ)

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次は焼酎です。焼酎は香りに特徴があるので、香りだけで識別できるよう鍛錬します。こちらもセブンイレブンや近所のスーパーで手に入れました。左から順に、

  • いいちこ 麦焼酎 230円
  • 黒霧島 芋焼酎 230円
  • しろ 米焼酎 1,000円
  • れんと 黒糖焼酎 950円
  • 雲海 そば焼酎 798円
  • 請福 泡盛 1000円

こちらも合計するとなかなかの金額になりますが、おなじくパック酒にこだわって集めるなど工夫次第でコストは抑えられます。

お疲れ様でした、仕入れは以上です!

あとは、上記流れに則って繰り返し舌と鼻を鍛えるのみ!

受験者の皆さん、一緒に頑張りましょう。


【2017年9月25日・追記】

さきほど第一回SAKEDIPLOMAの二次試験が終わりました。テイスティングの試験内容は、ワイングラスに入った6本の液体を利くというもの。外観や特徴、特定名称などをマークシートで記述する形でした。第一回目の試験では、日本酒が4品、焼酎が2品出題されました。また、「セルレニン耐性酵母を使った日本酒はどれか」「山田錦を使った日本酒はどれか」「五百万石を使った日本酒はどれか」「生酛の日本酒はどれか」を回答させる問いもありました。焼酎は上記で述べた通りの焼酎の種類(原料)を特定するものでした。


論述試験(追記アリ)

論述試験とテイスティング試験を一緒に考えている方もいるかもしれませんが、 論述試験は別で対策が必要だと思っています。

こちらは定かな情報ではありませんが、ソムリエ協会に問い合わせを行った方の情報(「sake diplomaへの道のり9 論述って?ソムリエ協会にきいてみた。」より)をまとめると、 テキストの内容の一部を口頭で論じる
とのこと。

(実際の試験内容とは異なっておりましたので訂正させていただきます。2017年9月25日・追記)

ソムリエとはそもそも「レストランで、専門知識をもって客にワインを選定・提供する給仕人」のこと。口頭で説明する機会も多くなると思われるので、口頭論述の試験があったとしても不思議ではありません。


【2017年9月25日・追記】

さきほど第一回SAKEDIPLOMAの二次試験が終わりました。論述の試験内容は「生酛・山廃酛の現代における今後について、あなたの考えを解説してください」というものでした。口頭ではなく、記述式の試験で、A4用紙一面にその解説を書くこととなりました。


ちなみにワインソムリエの試験では下記のような内容が問われたそう。

  • 先日購入したシャンパーニュに年号の表記がありませんでした。なぜでしょうか?
  • 香草・薬草系リキュールを3つ答えてください。
  • ヴァン・ド・ペイ・ドックは2009年以降何という名称に変更されましたか?
  • シャンパーニュの「ジェロボアム」の容量を答えてください。
  • イタリア、トスカーナ州でサンジョベーゼを使用したDOCGワインを5種あげてください。

なかなか突っ込んだ問いから、簡単そうなものまで。侮れませんね。

2次試験対策のおすすめ教材

最後に、サケタクスタッフが試験対策で利用している教材をご紹介します。

No.1ソムリエが語る、新しい日本酒の味わい方

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「SAKE DIPLOMA(サケディプロマ)認定試験」を開催する日本ソムリエ協会の会長でもある田崎真也氏の著書です。「醸造方法・原料米・酵母」等による違いでどのように香りや味が変化するのかが詳しく書かれています。ネットで探してみても、これを教科書として勉強している方が多く見受けられます。ここに載っている日本酒が酒屋から売り切れ始めているという噂も。

No.1ソムリエが語る、新しい日本酒の味わい方

テイスティングは脳でする

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日本ソムリエ協会の2人のトップソムリエが「香り」や「味わい」の分析法を細かく解説してくれている本です。「テイスティングは我流では上達しない。脳を使って、テイスティングの基本フォームを守り、反復練習をすることが大事」と説明し、テイスティング力を向上させることを目的につくられているので、試験後もそばにおいておき、ことあるごとに読み返したくなる本です。

テイスティングは脳でする

また、シビアに練習するのであれば、この本でおすすめされている国際基準のワイングラスを使って二次試験対策をするのがいいかもしれません。

INAO(国立原産地名称研究所) テイスティンググラス 210cc 6脚セット

二次試験の対策に最適!日本酒2本セット解説書付き「サケタク」

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最後に、SAKE DIPLOMA(サケディプロマ)の二次試験「テイスティング対策」にも使える、美味しい日本酒の定期便「サケタク」をご紹介します。

サケタクは、美味しい日本酒が毎月届く、日本酒の定期便。全国の1.5万銘柄から毎月2銘柄を専門家が選び、丁寧にお届けしています。初心者の方を対象とした基礎からしっかり学べる構成で、知識が着実に身につきます。噛み砕いた文章で、難しい用語もわかりやすく解説しています。お届けする日本酒も、「純米酒と純米吟醸酒」や「山廃と純米」、「米違い」「酵母違い」「生酒と火入れ酒」など試験対策にも使える便利なセットでお届け。

美味しい日本酒の定期便 「サケタク」

また、SAKEDIPLOMA(酒ディプロマ)の講師も務める山内祐治氏にも監修いただいており、日本ソムリエ協会の推奨するテイスティング手順に則ったテイスティングノートをお付けしています。ご自身でテイスティングを行っていただく時に便利な、日本酒テイスティング用のチェックリストも同封しているので、コピーして何度でもお使いいただけます。

二次試験の「テイスティング対策」としても有用にご利用いただけます。

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saketakuスタッフもこのテイスティングシートを使って勉強を繰り返し、合格まで漕ぎ着けました。何かと不安な試験。質疑応答なども、実際に第一回SAKEDIPLOMA試験に受かったスタッフが対応しています。試験の後にも活かせる知識の取得を目指していますので、ぜひテイスティングシートを手に取って試験対策をしていきましょう。

サケタクでは、専門家を招いての日本酒テイスティング勉強会も毎週開催しています。積極的な知見の共有も行っておりますので、ご興味のある方はTwitterやFacebook、メールなどでお気軽にお問い合わせください♪

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