2021年8月13日更新
日本酒のおつまみって、結構迷いますよね。
今回はそんな方でもご安心いただけるよう、「コンビニで簡単に手に入る日本酒にあうおつまみ」をご紹介します!
自宅にあるお酒に合わせて肴の買い物にでかけると、コンビニの買い物がうんと、楽しくなります!
日本酒とおつまみ選びの基礎
まず、日本酒と相性の良い肴を選ぶ際の基礎をお伝えします。
日本酒と肴を選ぶ際の基礎は、味の濃さが近い傾向のものを合わせることなのですが、いきなりこれらを考えながら選ぶのは大変なので、まずは一番簡単な味の濃さで、組み合わせを考えてみましょう。
濃さでその日の肴を考える
日本酒にあう肴を考える際のファースト・ステップは、濃さを合わせることを考えることです♪
- 味の濃い日本酒には、味の濃い肴を
- 味の淡い日本酒には、味の薄い肴を
といった具合です。
これらをコンビニで買える商品の組み合わせとあわせて考えると
味の濃い日本酒(例:原酒や熟成酒など)
カマンベールチーズやドリア等のチーズ料理、 豚の角煮などの濃い肉料理味の濃さが中間の日本酒(例:純米酒など)
鳥の唐揚げや軟骨などの揚げ物。鯖の味噌煮などの加工系の魚食品、寒ブリなどの脂ののった刺し身。カール等の味の濃いスナック菓子(意外に合います!)味の淡い日本酒(例:本醸造など)
ドレッシングによりますが各種サラダ、 焼き魚などのほぼ素材のままの魚料理、白身魚系の刺し身、さきイカ等の乾き物、ピーナッツ等の乾き物
といった具合です。
上級者編
慣れてきたら味わいの「細かなバランス」も考えます。
例えば「初鰹と戻鰹」で合わせるおつまみは異なるのです。初鰹の特徴は、戻り鰹に比べて脂肪分が少なく鉄分などのミネラルが含まれていること。爽やかな香りを楽しむことができるお食事です。一方で戻鰹は宮城県沖まで北上して脂分をゆったりと吸収しながら南下していきます。そのため戻鰹の方が脂肪分も含まれるため身も大きくなりやすいのです。
これらに合わせる料理は味わいの濃淡を合わせた上で、初鰹なら爽やかな香りがあるために清涼感を感じれるお酒と合わせていきます。戻鰹なら脂肪分も充分なので味わいのやや濃いものでも合わせやすいでしょう。その際はにんにく甘醤油のような甘さを足して上げることで味の濃い日本酒との相性も良くなっていきますよ。
食材や調味料などで食事と日本酒の味を補完し合うこともあれば、日本酒の温度を変えてペアリングを近づけて行くこともあります。細部にこだわるのは日本酒ペアリングを行ってくれるお店の役割かもしれませんが、気になる方は味わいを詳細に紐解き、より満足いく時間になるような挑戦をしてみてくださいね!
日本酒とおつまみの食べ合わせ方
では、日本酒とおつまみがそろいました。
実際に食べ合わせるときのオススメの方法をお伝えします。
- まず料理を口にいれ食べ始めます
- 口に少しだけ料理が残っている時にお酒を一口
- 舌の上でお酒とおつまみどちらが濃いか考える
- お酒が濃い場合、次に(1)で食べた時よりも濃いおつまみを口に入れ(1)の手順へ。おつまみが濃い場合、薄いおつまみを口に入れ(1)の手順へ
1から3を繰り返すだけで、その日のベスト・オブ・おつまみを発見できます♪
また3と4の間に水を飲んだり、味のついていない豆腐やゆで卵を挟むことで、舌をリセットできます。
(味のついていない豆腐やゆで卵は舌の上をリセットしてくれる働きがあります。豆腐の主成分のタンパク質は、吸収力が強く、 舌の上の雑味をくっつけるので味がリセットされます。)
その他の要因について
上記のように濃さは組み合わせを考える上で簡単ですが「香り」に着目してみると、様々なタイプがあり難しいです。例えば
- 生酒にある、青々しい清涼感のある香り
- 吟醸酒にある、リンゴやバナナを中心とした果実のような香り
- 熟成酒にある、香ばしいカラメルなどの香り
と、それぞれの日本酒の香りに、合う肴の香り、合わない肴の香りがあるので、まずは香りについては考えず肴もあまり香り高くないものを選んでみましょう。
また、濃さの次に合わせるのが簡単なのが産地です。どういった産地か知っていればになるのですが、漁業の盛んな土地の蔵なら海の幸を、山の中にある蔵なら山の幸を、造り手の人たちが普段食べているものは、そこから造られるお酒の味に多くの影響を与えるからです。
ただし、現代は流通が発達したおかげで少し前の時代のように、その土地で造られた日本酒をその土地の方が消費する「地酒」の印象は代わりつつあります。土地の歴史や文化はもちろん、造り手の哲学によって様々な味わいが出来上がっているのです。
そのお酒を知るには現地に行くのが一番です。ただ、近年のコロナウイルスの影響で外出しづらいのでsaketakuをご利用いただくことで酒蔵について知れる情報誌や日本酒の鑑定書で目の前のお酒を蔵元に行った気分になれるくらい解説しています。
これからは自宅でも様々な楽しみ方ができそうですね!
おまけ-大胆なアレンジレシピ
アレンジレシピについてですが、買ってきた肴が料理と合わない場合は調理をすることで、お酒と相性の良い料理に変身させられます。
例えばイカの塩辛はそのままだとお酒よりずっと濃く、合わせるのであれば熟成系のアルコール度数もやや高い日本酒との相性を見出すことが多いのですが、パスタにすることで、程よい濃さの魚介系パスタになりますよね。
お酒の濃さに料理の濃さをあわせるように、具や調味料を考えてアレンジをお楽しみください♪