みなさんはひれ酒って飲んだことありますか?
私の父は、私が幼い頃からよくひれ酒を飲んでいました。
今でも良いヒレが手に入った日はご近所の方々と延々お酒を酌み交わしています。
みなさんもこの機会にひれ酒とはどんなお酒なのか興味をもっていただき、飲んだことが無い方はぜひチャレンジしてみても面白いと思います♪
ヒレ酒とは?
魚のヒレ(ふぐやエイなど)を炙り、燗酒にいれたものです。フグのひれ酒が代表的ですが、お好みでどの魚でも代用できるようです。 (※オニカサゴなどヒレに毒を持つ魚もいますので、試す前に一度調べてから調理してください) お好みの魚のひれを干し、強火で飴色にあぶり、コップや湯のみに入れ、これに熱燗の酒を注ぎ酒に移った香ばしさや旨みを楽しむお酒です。
作り方はお店や個人の趣向で異なりますが、 基本的な作り方をご説明いたします♪
美味しいヒレ酒の作り方
1. ヒレをトースターなどで炙る
まず、ふぐやエイなどのヒレを焼き網やトースターで炙ります。 この時、少し焦げるくらい炙ると生臭さが消え、香ばしさも加わるのでおすすめです。
2. 熱燗に入れて3分蒸らす
炙ったヒレを1〜2枚酒器に入れお好みのお酒の熱燗を注ぎ、3分ほど蒸らします。
アルミホイルなどで蓋をすると香りも逃げずに楽しめます。
蒸した後、お酒の表面に火を付けアルコールを飛ばす飲み方もありますが、こちらはお好みでどうぞ♪
使用するお酒は上撰や本醸造などがおすすめです!
吟醸や香りの強いお酒だとせっかくのヒレの良い香りを邪魔してしまいます。
また、注ぐお酒は80度くらいの「超熱燗」にすることがポイントです。
お酒の温度が低いと生臭さの原因となってしまいます。
- その際は、やけどに注意してくださいね。
ヒレの味をしっかり楽しみたい場合は、熱燗を注いだ後、湯を張った鍋に徳利やグラスごとつけ、好みの濃さになるまで煮出し、味を調整することも可能です。
飲むときはヒレは取り出しても良いし、浸したままでも飲むことが出来ます。
ちなみにひれ酒は、ヒレに含まれるアミノ酸などの旨味成分が酒に溶け出し、特有の美味しさを作りだしてくれます!
もうじき、ふぐの美味しい季節ですので、ふぐのひれ酒が飲みたくなりますね!
ふぐの旬
ふぐの水揚げは山口県の下関が有名ですが、旬の時期は11月〜2月下旬とまさに今が旬の魚といえます。 夏場はふぐの毒性が強まるため9月から初競が行われます。 寒くなる頃には身が締まって美味しくなりますが、春頃に産卵期を迎えるため、2月の下旬くらいが白子も大きく成長して、一番食べ頃かもしれませんね♪
下関では、ふぐのことを「ふく」と呼びます。これは、「ふぐ」が「不遇」につながり縁起が悪いとされているためです。「ふく」は「福」につながり縁起を担ぎ、ふくと呼ばれているそうです。
ちょこっとまとめ
- ヒレは少し焦げるくらいしっかりと炙る
- お酒は上撰や本醸造などが合う
- 熱燗の温度は80度くらいの超熱燗にする
最近気温もぐっと下がり冷えてきましたので風邪など引かないよう、ぜひ美味しいひれ酒を作って温まってくださいね♪