2024年1月29日更新!
みなさんはひれ酒を飲んだことありますか?
私の父は、私が幼い頃からよくひれ酒を飲んでいました。
今でも良いヒレが手に入った日はご近所の方々と延々お酒を酌み交わしています。
みなさんもこの機会にひれ酒とはどんなお酒なのか興味をもっていただき、飲んだことが無い方はぜひチャレンジしてみても面白いと思います♪
ヒレ酒とは?
魚のヒレ(ふぐやエイなど)を炙り、燗酒にいれたものです。フグのひれ酒が代表的ですが、お好みでどの魚でも代用できるようです。 (※オニカサゴなどヒレに毒を持つ魚もいますので、試す前に一度調べてから調理してください) お好みの魚のひれを干し、強火で飴色にあぶり、コップや湯のみに入れ、これに熱燗の酒を注ぎ酒に移った香ばしさや旨みを楽しむお酒です。
作り方はお店や個人の趣向で異なりますが、 基本的な作り方をご説明いたします♪
美味しいヒレ酒の作り方
1. ヒレをトースターなどで焼く
まず、ふぐやエイなどのヒレを焼き網やトースターで炙ります。 この時、少し焦げるくらい炙ると生臭さが消え、香ばしさも加わるのでおすすめです。
そして選ぶ日本酒は香ばしさを感じれるお酒にしましょう。香ばしさがあると、ヒレの香ばしさと相まって良い相性を見せてくれますよ。
一方でフルーティーな味の日本酒もありますが、ヒレ酒にはあまりおすすめできません。フルーティーな香りは揮発してしまいますし、香ばしさが加わって味が180度変わってしまうので、フルーティーなお酒でヒレ酒をする必要性があまり感じられないためです。
大吟醸などの吟醸と名の付く日本酒を熱燗にすると香りが揮発するために熱燗で飲むことは少ないですが、あえて熱燗にしてフルーティーな香りを犠牲にすることもあります。それくらい熱燗は味を丸くしたり、甘味を感じやすくなったりするんです。
そのため今回は純米酒をまずはおすすめします。アルコールも15度程度であまり高くないものが良いでしょう。長くなってしまいましたが続きです。
2. 熱燗に入れて3分蒸らす
炙ったヒレを1〜2枚酒器に入れお好みのお酒の熱燗を注ぎ、3分ほど蒸らします。
アルミホイルなどで蓋をすると香りも逃げずに楽しめます。
また、注ぐお酒は80度くらいの「超熱燗」にすることがポイントです。
お酒の温度が低いと生臭さの原因となってしまいます。
- その際は、やけどに注意してくださいね。
ヒレの味をしっかり楽しみたい場合は、熱燗を注いだ後、湯を張った鍋に徳利やグラスごとつけ、好みの濃さになるまで煮出し、味を調整することも可能です。
飲むときはヒレは取り出しても良いし、浸したままでも飲むことが出来ます。
ちなみにひれ酒は、ヒレに含まれるアミノ酸などの旨味成分が酒に溶け出し、特有の美味しさを作りだしてくれます!
もうじき、ふぐの美味しい季節ですので、ふぐのひれ酒が飲みたくなりますね!
今回ご紹介した方法は、通常の晩酌では行わないことを行います。
例えば、お酒の温度を80度にすることは滅多にありません。アルミホイルを被せて香りを逃げないようにすることも通常は行いません。
ヒレ酒を感じていただくために、少し極端かもしれませんが、一度お試しいただけますと良いかもしれません!
ただ、お好みもありますので、50度くらいの熱燗にヒレを入れて蒸す方法でもありです。
ご自身に合いそうなやり方で試してみてくださいね!
ふぐの旬
ふぐの水揚げは山口県の下関が有名ですが、旬の時期は11月〜2月下旬とまさに今が旬の魚といえます。 夏場はふぐの毒性が強まるため9月から初競が行われます。 寒くなる頃には身が締まって美味しくなりますが、春頃に産卵期を迎えるため、2月の下旬くらいが白子も大きく成長して、一番食べ頃かもしれませんね♪
下関では、ふぐのことを「ふく」と呼びます。これは、「ふぐ」が「不遇」につながり縁起が悪いとされているためです。「ふく」は「福」につながり縁起を担ぎ、ふくと呼ばれているそうです。
ちょこっとまとめ
- ヒレは少し焦げるくらいしっかりと炙る
- お酒はアルコール度数が15度以下の純米酒
- 熱燗の温度は80度くらいの超熱燗にする
最近気温もぐっと下がり冷えてきましたので風邪など引かないよう、ぜひ美味しいひれ酒を作って温まってくださいね♪
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