皆さん、美味しい日本酒飲んでますか?
みなさんこんにちは!
楽しい日本酒ライフを楽しまれていますでしょうか?
また誰と飲むことが多いですか?
友達・恋人・家族・会社の仲間、、飲む頻度や量は変化しつつありますが、未だにお酒はコミュニケーションツールとして大活躍していますよね。
今回は普段通りに飲んで「おいしい」と感じるお酒を、「すごくおいしい」と感じてもらえればと思い「酒器による味の変化」について解説させていただきます。
家で飲むときに、お酒によって酒器を変えることができたら、今日からあなたも日本酒通ですよ!
本題に入る前に、なぜ酒器によって味が変わるのか。
それは、「舌の構造」と「酒器の形」が大きく関係しているのです。。
舌の構造
人間の舌の構造の特徴として、「味蕾」が多く存在することが挙げられます。
その数約8,000個。 舌の奥に進むほど個数が多く なっています。
人間の本能として、「甘味」「旨味」「塩味」はプラスの印象を与え、閾値も高く味蕾の数が少なくても感じやすいと言われています。
反対に、「酸味」「苦味」は本能的に”毒物”や”腐敗物”と感じてしまうため味わいの閾値が低く、味蕾の数が多い舌の奥の方で感じやすいということです。
これまで提唱されてきた、
- 舌先で甘味を感じる
- 舌横で酸味を感じる
- 舌の奥の方で苦味を感じる
というのは正確な情報ではなかったようです。
舌のどの部分でも全ての味を感知する味蕾が存在します。
「味蕾の多さ」で若干の判別しやすさが上記の誤解を生んでしまったようです。。
酒器の形
とても重要です。
- 酒器の口の広さ
- 酒器の深さ
- 酒器に膨らみがあるか
によって、口の中にお酒を入れた瞬間の触れる箇所が変わるためです。
口が広ければ舌先に当たりやすく、狭ければ口の奥の方に当たりやすくなります。
酒器が浅ければ口の全方に当たりやすく、深ければ奥の方に当たりやすくなります。
この特徴に加えて、酒器に膨らみがあるかどうかで香りの溜まりやすさに違いが出てきます。
コップよりもワイングラス、ワイングラスの中でもブルゴーニュタイプのグラスの方が香りよく感じ取れるでしょう。
序章はここまでにしておいて、、
それぞれのグラスについて味わいの感じ方をご紹介します!
参考になれば幸いです!
① 猪口
小ぶりなものが多く、徳利から注がれることがほとんど。
液面と空間が狭いため、香りは穏やかな純米酒や本醸造酒と合う可能性が高いです。
徳利を用いる際は燗酒であることも多いため、燗酒向けでもあります。
② ぐい呑み
猪口よりも酒器自体が大きいのが特徴。
酒瓶から直接注ぐことが多いため、清涼感を感じる香りの穏やかな吟醸酒など冷酒向きであることが多いです。
③ ワイングラス
ボウル状になっているほど香りが溜まりやすくはっきりと感じることができます。
シャンパングラスの場合は、香りよりも味わい。甘味より酸味をよく感じることができるはずです。
形状によって味わいが異なりますので前述させて頂いた酒器の形の項をご覧下さい!
④ 盃
香りをやや感じやすくなっていますが、味わいに特徴あり。
口がとても広いため、甘味をより感じやすくなっています。
ぬる燗にすることで甘味や旨味が増してきますので、その印象をはっきりと感じるはずです!
⑤ 升
微かに木の香りも感じられることから、生酒で酒器とお酒の香りの調和を楽しむのも良いです。
純米酒よりも吟醸酒。
やや清涼感のあるお酒か、熱燗にした純米酒との相性が良いですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
酒器1つ取っても、舌の構造や酒器の形によって味わいを違った形で感じることができるのが日本酒の素晴らしいところです。
形だけではなく、各都道府県の特産として「陶器」もとても風情がありますよね。
地酒と共に歩んできた文化も一緒に楽しむことができる。
そんな酒器と共に日本酒を楽しんで欲しいなと思います。