「日本酒って賞味期限はないの?」
これはよくある質問ですが、はっきりと言います!
日本酒には賞味期限はありません!
味の変化などはありますが、アルコール度数が高いため、アルコールの殺菌作用により腐敗することがなく、極論、いくら古くても飲用が可能です。
日本酒には製造年月日が記載されています。
ここで重要なのが日本酒における製造年月日とは
「作られた(醸造された、上漕された、しぼった)日付ではなく、瓶詰めした日付」
であるのです。
ですので2000年3月に作られた日本酒を、2020年1月に出荷した時は「製造年月日:2020年1月」となります。
非常に不思議なことですが、これは酒税法も関わってきます。
酒税法では、課税されるのが「日本酒を作った時」ではなく「出荷した時」になるのです。
ですので、税務署的には「いつ作られた」よりも「いつ瓶詰して出荷したか」が重要になってくるわけです。
ですので、店頭に並んでいる同じ日本酒の製造年月日が古いものと新しいものがあっても、実際は中身は全く同じということになります(もちろん店頭での保存状態が劣悪だと、味も劣化している可能性はあります)
この製造年月日を考えると、賞味期限を設定することも不可能であることがうかがえます。
賞味期限がないからと言っても、開栓してしまうと雑菌が入ってしまう可能性もあり、また「老ねる(ひねる)」こともあり、適正な保管をして、開栓したら早めに飲むことがオススメです。
日本酒の適切な保存・保管方法については、また改めて勉強しま酒(しましゅ)。
まとめますと、
日本酒には賞味期限はありません!製造年月日よりも保存方法が重要!
ということです!
美味しく日本酒を飲むためにも、出来上がった日本酒に対して敬いを込めても、しっかりと美味しい状態を保つために保存しましょう!