日本酒には特定名称というものがあります。大吟醸とか、本醸造とか。これが意外とややこしい!
「大吟醸が一番いいのが日本酒、プレゼントにするからいいやつだから、大吟醸で!」
という方もいらっしゃると思います。
誰しも、初めは知りません!学校では教えてくれませんでしたから!!(笑)
ということで一つ一つ説明していきま酒(いきましゅ)。
まずは特定名称というものが
「国税法で定められたルールを満たしてる日本酒は特定名称酒って名乗ってもいいよ!」
というものです。
大きなルールは2つあります。
1つ目は
「醸造用アルコールを添加しているか」
通称アル添とか言ったりしますが、別に悪いことでも何でも無いのです。例えるなら、ラーメンにコショウを入れるかどうか、みたいなものです。
醸造用アルコールの添加については、また別途詳しく書かせていただこうと思います。
簡単に分類すると、醸造用アルコール添加をした日本酒が本醸造酒、醸造用アルコール添加をしていない日本酒が純米酒と呼ばれます。
2つ目のルールは
「精米歩合」
です。これは「お米をどれだけ削ったか」というものです。
「精米歩合60%」というと、「お米を40%削って残りの60%で醸しましたよ~」ということです。
「2割9分磨き」などの場合は「お米71%削って残りの29%だけ使ったよ~」という何とも贅沢なものになるわけですね!
削ればいいってものではありませんが、作る時に100kgの酒米が必要としたら、精米歩合50%の時は200kgのお米が、精米歩合25%の場合は400kgのお米が必要ということになりますので、コストも高くなる=値段も高くなる、という事になります。
その精米歩合によって細かく分類されます。
精米歩合50%以下、精米歩合60%以下というのが重要なキーポイントになります。
これは言葉よりも表を見た方がわかりやすいので、以下をどうぞ。
おわかりいただけましたでしょうか。パッと見た感じ、純米大吟醸酒が一番ランクが高そうな気がしますね。
細かくはいろいろありますが、大まかな解釈ではそれで間違いありません。
この特別純米酒、特別本醸造酒というのが曲者ですね。
精米歩合55%の純米酒と言えば純米吟醸酒!と声を高らかにして言いたいところですが、特別純米酒の可能性もあります。
この分類は造り方も関わってくるのですが、それはまた後日じっくりと記事にさせていただきます。
この特定名称酒ではない日本酒を普通酒と呼びます。日本で流通している日本酒の大部分がこの普通酒となります。
見分け方は純米酒とか本醸造酒とかいう言葉がラベルなどに書かれていないもの。
普通酒がダメというわけでもなく、普通酒にも美味しい日本酒はたくさんあります。
普通酒の中では昔の級別制度の名残で特級、一級、二級という表現があったり、特撰、上撰、佳撰という独自の呼称を使われているものがあります。
さて、たくさんの単語が出てきてややこしくなってきました(笑)
とりあえずは、
「アルコール添加をしているかどうか、そしてお米の削り具合で名前が変わる!」
ということです。あとは勉強して(飲んで)覚えるのみです!