日本酒の生原酒について徹底解説!保存方法は?どんな料理が合う?

日本酒の生原酒について徹底解説!保存方法は?どんな料理が合う?

 

日本酒の生原酒とは

 

日本酒の生原酒はよく着目されるようになりましたが、そもそもどんな酒か、どんな味か分かっていない方もいるでしょう。生原酒とは日本酒の生酒かつ原酒で、読み方は「なまげんしゅ」が一般的です。生酒とは火入れをしていない日本酒のこと、原酒とは加水をしていない日本酒のことを指します。火入れとは日本酒の品質を損なわないことを目的とし、衛生管理をするために行われている製造工程の一つです。60度~65度くらいまで一気に温度を上げて、急速に冷却をして10度以下まで下げるというプロセスです。これによって雑菌を殺したり、酵素を失活させたりして品質が変化しないようにしています。


加水は日本酒を製造するときに水を加えるプロセスです。日本酒は発酵を終えて搾った時点ではアルコール度数が18〜20度と高い度数のお酒も存在します。そのまま原酒として出すより多くの方に親しんでもらえるよう、アルコール度数や風味を調整するために加水をしてから瓶詰をして出荷するのが一般的になっています。ただし、現在は加水後の15〜16度の原酒も多くなってきました。原酒は加水のお酒より「濃い」と感じやすいためです。このような火入れと加水を一切行わずに瓶に詰めているのが生原酒です。さらに醪のろ過をせずに上清を取って瓶に詰めた無濾過生原酒も流通するようになってきました。手をできるだけ加えないことによって日本酒が本来持っている味を楽しめるようになっているのが生原酒の魅力です。

 

居酒屋や酒販店に行った場合は、ぜひメニューやラベルに記載がないか確認してみてくださいね。

 

日本酒の生原酒がコンビニで

 

日本酒をコンビニで購入することは以前からできましたが、そのラインナップは二度火入れをした一般的な日本酒だけでした。酒屋に行けば生原酒を手に入れることはできるものの、もっと身近なコンビニで手軽にすぐに飲めたら良いのにと思っていた人も多いでしょう。物流が活発になったことや日本酒のプロモーション活動が積極的に行われたことで、もともとは蔵元でしか飲めなかった生原酒が注目されて全国各地に流通するようになりました。しかしコンビニでは品質を保つための管理が難しいという観点から進出は断念されていました。常温でも安心して保存できるような日本酒の方がコンビニ側も消費者も安心感があるため、管理を必須とする生原酒はコンビニでは手に入らなかったのです。


この状況を一転させたのは大手酒蔵による研究開発でした。生原酒が劣化してしまう原因を極力排除することで常温保存も可能な生原酒を流通させることに成功したのです。温度が高いと劣化してしまうのは少なからず目に見えない微生物などの影響があるため、日本酒に残らないように工夫をしています。さらに紫外線の影響も受けてしまうことからアルミ缶にして瓶よりもさらに遮断しやすくしたのも特徴です。アルミ缶にしたのはコンビニで買って飲んだ後、瓶に比べると簡単に捨てられる点も加味されています。このような酒造の努力によってコンビニでもすぐに生原酒を買って飲める時代がやってきたのです。

 

日本酒の生原酒の保存方法

 

生原酒はコンビニでも売れるようにした特殊な作り方をしていない限りは保存方法に注意しなければなりません。温度に対してかなり敏感なので、極めて寒い時期を除けば常温保存をすることはできません。凍らない範囲でできるだけ低い温度での保存が望まれているので、理想はマイナス5度。しかし家庭の冷蔵庫では難しいので5度~8度での保存を心掛ける必要があります。またドアに入れておくと温度が上がってしまいがちです。本体に入れてできるだけ温度変化がないようにしてみましょう。ただ、あまり奥の方に入れて冷気の出る口に接触させてしまうと冷え過ぎて凍るリスクがあります。そのトラブルを防ぐには温度を低めにして野菜室に入れておくのも良い方法でしょう。


冷蔵保存をしている間は基本的にずっと保存が可能です。賞味期限が切れるというわけではありませんが、冷蔵保存でも刻々と味わいや風味が変化していくので、味わいの変化を好まない方はできるだけ早めに飲むようにしましょう。開栓してしまうと空気に触れることになり、雑菌が混入するリスクもあるので速やかに飲むのが大切です。開栓後も冷蔵庫で保存し、味わいの変化を好まない方は3日以内、次第に味が柔らかくなる変化を楽しみたい方は1週間〜1ヶ月で飲みきれると良いでしょう。ただし、銘柄によって劣化のしやすさにも違いがあります。一週間経ってしまったからといってすぐに捨ててしまわずに香りや味を確認してみるのが大切です。

 

 

日本酒の生原酒に合う料理

 

生原酒を飲むときには生原酒に合う料理を用意して存分に楽しみたいと思うのがもっともなことです。生原酒は火入れと加水をしてある日本酒に比べると濃厚で香りも高く、アルコール度数も高いのが特徴です。このような性質に料理を合わせるには二通りのアプローチがあります。まず、味わいは濃い目でさっぱりとした料理です。旨味が特徴的な出汁の風味も生原酒と合いやすいので出汁巻き卵やおひたし、筑前煮なども魅力的でしょう。塩や醤油、味噌などの塩辛い味は生原酒との調和を生んでくれることが多いため、必要に応じてお好みの濃さに味を調節できる余白があるとなお良いかもしれませんね。


もう一つはしっかりとした味わいがある日本酒なので存在感のある料理と合わせるアプローチです。あん肝やレバーのパテのように脂っこくてビールに合うとよく言われている料理も生原酒は合います。生原酒の味の凝縮感が脂分を払拭し、リフレッシュさせてくれるからです。日本酒には魚料理が合うと言われていますが、生原酒には肉料理も合います。魚の塩焼きや煮つけだけでなく、牛肉のステーキや豚肉のソテー、焼き鳥などもおいしく食べられるのです。

 

ただし、スパイスを利かせすぎてしまうと日本酒の風味が損なわれることがあるため注意しましょう。

 

日本酒の生原酒は酔う?

 

生原酒という名前を聞いただけで普通の日本酒に比べると酔うのではないかと思う方もいるでしょう。確かに生原酒は加水をしていない原酒なのでアルコール度数が高くなっています。通常の日本酒が15度くらいなのに対して、生原酒は17度~20度が標準的です。同じ量を飲むと酔ってしまうのは確かなので、強いお酒を飲んでいるという意識を持ってある程度はセーブするのが大切です。ただ、酔いやすい性質を持っているわけではないので、アルコールの量や一緒に飲む水の量をきちんとコントロールすれば特に問題はありません。


一般的に生原酒は冷やして飲むのがおいしいと言われています。アルコール度数が高い影響でアルコールの匂いが気になってしまう人もいるでしょう。あるいは原酒という影響もあって香りが高すぎると感じてしまう人もいます。

 

そのようなときにおすすめなのがロックで飲む方法です。日本酒に氷を浮かべるのはタブーという考えを持つ人もいますが、酒蔵の方もオススメする一つの方法なので問題ありません。ロックで飲むと氷が溶けてアルコール度数も下がり、温度がしっかりと下がるお陰で香りが穏やかに、味はサッパリ方向に感じられます。ただ、水道水が味を壊してしまうことがあるので、煮沸して塩素を除いた水か、硬度の低い柔らかい天然水を使うようにしましょう。

 

まとめ

今回は、日本酒の生原酒について徹底解説!保存方法は?どんな料理が合う?というテーマで、製法やペアリングなどに触れました。

 

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