日本酒の日はいつ?

日本酒の日はいつ?|saketaku

 

日本酒造組合中央会「日本酒の日」

 

日本酒の日は10月1日で、日本酒造組合中央会によって1978年に定められています。日本酒は日本の伝統的な文化なのでもっと歴史が古いのではないかと思うかもしれませんが、実は昭和時代に決まったものなのです。その由来は詳しくは後述しますが、日本文化としての日本酒を後世に伝えるという願いを込めて決められています。

 

日本酒の日には日本酒造組合中央会が主催するイベントが開催されています。2023年はYoutubeライブを通して、日本酒の魅力を全国の消費者の方に届けています。その他の団体も10月1日に全国の居酒屋と酒蔵がタッグを組み、日本酒と料理を提供するなどのイベントも行っています。会場で日本酒とおつまみを楽しみ、もっと日本酒の文化に触れて欲しいという思いが込められていますね。


日本の酒造りの文化を伝統として守っていくのは政府も大きな課題として捉えていて、日本酒の日のイベントを運営する日本酒造組合中央会を支援しています。酒蔵のスタッフと一般消費者のコミュニケーションの機会ともなるため、多くの蔵人が東京に足を運んでいます。イベントでは毎年19時に盛大な乾杯が行われていて、乾杯に込められた意味についても理解を促し、文化として守っていくことが目指されているのも特徴です。

 

日本酒造組合中央会では日本酒の日の前後で「日本酒で乾杯WEEK」と名付けて宣伝し、多くの人たちに日本酒に親しんでもらう期間とすることを目指して取り組みを続けています。

 

日本酒の日が近づいてきたら、ぜひ日本酒のイベントが開かれていないか調べてみるのがおすすめです!

 

日本酒の日の由来とは?

 

日本酒の日はなぜ10月1日に定められたのでしょうか。日本酒の日が生まれたのは伝統文化を後世に残すためなのは前述の通りですが、10月1日になる必然性や根拠があるのかが気になる人もいるでしょう。日本酒の日が10月1日なのにはれっきとした由来があります。10月1日は昔は酒造元旦と呼ばれている日だったというのが由来です。日本酒の酒造りは10月から本格的に開始されます。酒米を収穫してから仕込みを始める時期が10月からというのが伝統的なスケジュールで、酒造元旦以降になると新しい米で日本酒を醸すことになります。日本酒はこの考え方で酒造年度が定められ、何年に作った酒なのかを明記できるようにしていたのです。


ただ、10月1日を酒造元旦としていたのは昭和39年までで、酒造りは米作りから始まるという考え方から7月1日が酒造元旦に変更されました。それによって酒造年度も10月に切り替わっていたのが、7月に切り替わるのに変更されています。このような歴史を鑑みて、昔の文化を忘れないようにするために旧酒造元旦の10月1日を日本酒の日としたのです。また、一説では酉という干支に由来すると言われています。酉は酒に通ずる漢字で酒壺の意味も持っています。干支では酉が10番目に相当するため、10月を日本酒の月と捉え、その1日を日本酒の日としたという考え方もあるのです。

 

愛酒の日

 

お酒の日としてもう一つ有名なものに愛酒の日があります。愛酒の日は若山牧水にまつわる逸話に基づいてできた記念日です。若山牧水は無類の日本酒好きとして知られていて、歌人としてお酒に関わる歌も多数残しています。一日に一升の日本酒を飲むという話も残っているほどの酒好きだったとされていて、亡くなったときにも遺体から腐敗集が漂わなかったことから、生きたままアルコール漬けになったのではないかと医師を驚かせたという逸話があります。日本で屈指の歌人として有名だったことに加え、それほどに日本酒を愛していたことから若山牧水を祭る記念日として愛酒の日が設けられたというのが通説です。


愛酒の日は8月24日と定められていますが、この日になったのはなぜなのでしょうか。考え方はとても単純で若山牧水を祭る意味も込めた記念日なので若山牧水の誕生日を愛酒の日としています。大酒飲みの没時の逸話について取り上げるなら亡くなった日の9月17日を取り上げるのが適切ではないかという話もあるかもしれません。しかし、無類の酒好きだったことは事実でもアルコール漬けになったという逸話の真偽は定かではありません。あくまで若山牧水のことを称える意味合いを持つ記念日として誕生日が採用されたと考えられています。

 

お酒の日?

 

世の中には数々の記念日がありますが、お酒の日もあるのを知っているでしょうか。世界的にもお酒は文化として親しまれてきた歴史があり、国によって色々な種類のお酒の日が定められてきました。国家的に祝日にしているということはあまりなく、日本でも酒の日で休みになることはありません。

 

しかし、各種のお酒関係の協会や団体がこの日こそこのお酒にふさわしいという観点で酒の日を作ってきたため、日本では20種類を超える酒の日があります。


日本酒の日は10月1日で日本酒造組合中央会によって定められています。

 

日本のお酒と言えば焼酎や泡盛もありますが、本格焼酎・泡盛の日は11月1日で、壱岐焼酎の日が7月1日です。日本酒に関わるところでは例えば中秋の名月は月見酒の日、立冬は鍋と燗の日で、他にも1月11日は樽酒の日、6月25日は生酒の日となっています。関連性が高いものとしては10月26日がどぶろくの日、10月10日はワンカップの日といった感じで、非常に多くの記念日があることがわかるでしょう。


お酒の日は日本のお酒に限定して決められているわけではありません。例えば毎月30日はサワーの日になっていて、居酒屋などでは割引をしていることもあります。6月6日はイタリアワインの日、2月2日は南アフリカワインの日、4月23日はクラフトビールの日、5月13日はカクテルの日といったように各種のお酒に対して記念日があります。

 

日本酒の品種について

 

日本酒には品種があるのかというのは、特にワインが好きな方であれば気にする点かもしれません。考え方によって品種の捉え方も異なります。日本酒の醸造に用いている米の品種の違い、酵母の種類の違いといったように着眼点が異なる色々な形で品種を定義できるからです。日本酒は清酒という分類では同じですが、細かく見ていくと特定名称と呼ばれる国税庁の定める分類があります。特定名称は日本酒の品種を包括的に分けられる分類方法なので、特定名称によってどのように定義される品種があるのかを確認しておきましょう。


特定名称は本醸造酒、特別本醸造酒、吟醸酒、大吟醸酒、純米酒、特別純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒の8種類に分けられます。「純米」が付いていない名称の場合には原料として米と米麹の他に醸造アルコールを使用しているのが特徴です。これによって四種類ずつに分けることができますが、その違いは精米歩合に由来しています。大吟醸と純米大吟醸は50%以下、吟醸と純米吟醸は60%以下、本醸造酒は70%以下で、純米酒については精米歩合の規定がありません。特別本醸造酒と特別純米酒は60%以下の精米歩合、もしくは特別な製造方法をしている場合に認められます。吟醸香にこだわる人には吟醸系がおすすめですが、米の旨味を重視したいなら純米酒を選ぶと良いでしょう。また、甘さや香りを重視したいなら純米大吟醸あるいは吟醸、大吟醸がおすすめです。

 

まとめ

 

今回は、日本酒の生原酒について徹底解説!保存方法は?どんな料理が合う?というテーマで、お酒の日や日本酒の種類などに触れました。

 

ぜひ一度飲みながら、再度読んでみてくださいね。

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