BUNRAKU 吟醸原酒の味わいや香りを解説

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総評-そのまま飲めば濃醇。氷を入れれば爽やかロック

アルコール度数20度の原酒。ベストは氷(小)5個、もしくは中3個です。冷やして飲むと甘味やボリュームを感じづらいのですが、元々が濃醇なお酒なので甘味が薄まることもなく良い塩梅になっています。冷たいまま飲み続けると、アルコールの吸収が遅れて後から効くので飲み過ぎにはご注意を。

香り

氷を入れずに取ってみると、K-1801由来の華やか(リンゴ)さと、清涼感(メンソール、ヨーグルト)をメインに少し重厚感(ミルク、樹脂)を持った香りも同調しています。氷を入れると華やかな香りが閉じてしまいますが、口に含んで少し待つと、温度が上がって鼻からキレイな香りが抜けていきますよ!

味わい

口に含んだとき-氷の有無でこんなに味が変わります。

氷無しではアルコール度数の影響で強い甘味を感じますが、氷を入れれば冷えて少し薄まるため良いバランスです。旨味は元から強いわけではないため少し平たい印象を受けますが、夏酒として味わうには良い塩梅でしょう。初めの1口だけ氷を入れずに楽しむと、さらに味わいの違いがわかるようになりますよ!

余韻-冷えても感じる甘味と苦味

は骨太なお酒の証 アルコール度数の影響でしっかりとした甘味に加え苦味もあるため、キンキンに冷えていたとしても一定のボリュームと共に清涼感があります。氷が溶けた頃には、水で薄まり加水していることになるため酸味の印象が増し、刺激も幾分少なめに感じられることでしょう。

温度帯

小さい氷を2個ではなく、中くらいのものを3つくらいいれてみましょう。氷を入れれば5度まで容易にキープすることが出来ます。冷たくなると全体のボリュームは平たくなりますが、味わいのバランスを考えると氷を入れた方がオススメです。氷無しでも楽しめますが、その際は常温で飲むと良いと思います。

ペアリング

ロックで楽しむことを前提にすると、東日本にどちらかと言えば多い少し甘めの卵焼きと合わせるととても良いと思います。甘味を料理に加えてあげることでお酒との相性も良くなるでしょう。熱々の茶碗蒸しとも好相性です!同じ甘味ならお魚の煮付けや、もっとさっぱり夏らしく飲みたい方は、タコの甘酢漬けで熱い夏を乗り越えましょう!

特別コラム

どういったタイプの日本酒をロックで飲むことができるのか紹介していきます!氷を入れるということは、「冷たくなる」「溶けて味が薄まる」ということです。まず冷たくなると甘味を感じずらくなります。そのため甘味を感じやすくするために、『アルコール度数を高くする・日本酒度を低めにする・アミノ酸度を上げる』の中でどれかを満たした方が良いです。また、氷が溶けることは水を加えるのと同じなので、『甘味が薄まる・酸味を感じやすい・淡く感じやすい』という状態に変わることを覚えておきます。これらの特徴を元に考えると、お酒のバランスを考えたときに一定の甘味を持たせる必要があるため、【日本酒度がマイナス・アルコールが17度以上・アミノ酸度が1.5以上】のうちどれかを満たすことが最低条件となりそうです。まずは氷を入れない状態で楽しんでみて「味がどれくらい薄まってしまうのか」を念頭に置いた上で氷を入れて楽しんでみましょう!

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