正月におすすめの日本酒について徹底解説!

正月におすすめの日本酒は?|saketaku

 

お正月に日本酒を飲む理由

 

お正月にお酒を飲むのは「1年の幕開けを祝い、健康や長生きを願う」ためです。お正月に飲むお酒は古くからお屠蘇(とそ)と呼ばれ、縁起がよいものと考えられてきました。お屠蘇を飲む習慣は、中国の唐から日本にもたらされたと言われています。平安時代には、すでに宮中でお正月にこのようなお酒を飲む習慣がありました。

 

お屠蘇という名前は、薬のひとつである「屠蘇散(とそさん)」がもとになっています。「屠蘇散」は、山椒や桔梗などの複数の生薬をミックスした薬のことで、病気の治療や体調を整えるためなどに広く用いられてきました。


このような由来をもつお屠蘇には、不老長寿のご利益があるとされています。正月のお屠蘇には「1年の無病息災を祈願する」という意味があるため、日本では正月の三が日に老若男女を問わず日本酒を飲む習慣があります。地域によっては所定の作法に則ってお屠蘇を飲む習慣があり、日本酒はお正月に欠かせない縁起物のひとつです。

 

金箔入りの日本酒はお正月におすすめ

 

金箔入りの日本酒は、日本酒のなかに細かくカットされた金箔が入った状態で販売されていることが多いです。日本酒を注ぐときには、このような金箔がお酒と一緒にグラスや猪口などに流れ込みます。透明なお酒の液色と輝く金箔のコントラストが楽しめるのが、金箔入りの日本酒の大きな魅力です。キラキラと光る金箔の入った日本酒はお正月にもぴったりですよね。

 

どのくらいの量の金箔が入っているかは、その日本酒の銘柄や醸造するメーカーによって変わります。金箔の量が多い日本酒は、グラスや猪口に注いだときにも華やかな雰囲気です。グラスや猪口に入った金箔は、日本酒と一緒に飲んでしまって問題ありません。


金箔が入った日本酒は、立てた状態にしておくと金箔が底に沈殿します。瓶を動かしたときには、溜まった金箔が上側に上がり、液体のなかをキラキラと浮遊し始めます。グラスや猪口で実際に味わうときはもちろん、瓶を外側から眺めているだけでなんとなく贅沢な気分にひたれるところは、金箔入りの日本酒ならではです。

 

金箔という意味では、金色のグラスも縁起が良いでしょう。金箔を丁寧に張られたもの、金色の釉薬を使っているものなどから始まり、「金継ぎ(きんつぎ)」というおちょこなどの焼き物にヒビが入ってしまった際、職人さんが金を使用して修復してくれる技術もあります。なんとも芸術的に仕上げてくれるのでコレクターもいるほどです。金が入っているものはレンジで温めると焦げてしまいますので注意しましょう。

 

樽の日本酒はなぜ正月に飲まれるの?

 

樽酒は、木製の樽を使う製法で造られた日本酒のことです。昔は保存容器が無かったために木の樽に入れられて移動していたため、移動の最中に香りが付くようになっていました。現在は外見が樽で中身は直前に入れられたものや、専用に樽で保管されたものまで様々です。瓶に入った状態で販売されている日本酒も、樽で貯蔵して香り付けをしてから瓶詰めされている場合があります。樽で保存したお酒は、木の香りがついて味わいに柔らかさやまろやかさが加わるのが特徴です。日本酒用の樽には、杉などが広く用いられてきました。樽酒と呼ばれたり「樽出し」などと名付けられています。このような銘柄は、ステンレス製のタンクではなく木製の樽で保存されていた日本名付けられています。しかし樽にずっと漬け込んでおくと香りが非常に強くなるので、酒蔵はこの樽には何日間お酒を漬けておくと良いなどと計算をして、常に一定の香りの強さになるように調整しています。


樽酒が登場しやすいのが鏡開き。鏡開きは古くから日本で行われてきた習慣のひとつです。樽を円満を象徴する「鏡」に見立て、開くことで1年の発展を祈願します。ちなみに、「開く」には「末広がり」といった意味があります。以後の輝かしい未来をイメージさせてくれるとして、鏡開きは会社やお店などでも広くおこなわれている行事です。

 

そのため縁起が良いものとして、お正月でもこの樽の日本酒を見かけることが多いんですね。

 

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お神酒と日本酒

 

神棚などに供えるお酒は、日本では古くからお神酒と呼ばれてきました。神道では、酒や米、海産物などの食物を神饌として神前に供える風習があります。神饌は、神様を迎えるときや神社の儀式の際に神前に供える供物のことです。

 

稲作で主食を得てきた日本では、米を神聖なものと考える習慣がありました。このような米で造った酒を供えることは、神様に敬意を払う行為でもあったわけです。儀式が終わった後に供えた酒をみなで飲み交わすのも、古くから続く伝統のひとつです。神前に供えたお神酒には神様の霊が宿ると考えられていたため、酒を飲むことは神聖なものに近づくための宗教的な行為のひとつでもありました。


お神酒を神前に供えるときは、白色の徳利型の酒器などが使われます。神社などでは、こういった酒器に酒を入れ、半紙を敷いた三方にのせて神前に供える習慣があります。ちなみに、お神酒に使う日本酒の種類などはとくに決められていません。

 

正月におすすめの日本酒


お正月には、華やかな雰囲気があるお酒がお正月のイメージと近いと思います。大きく分けると「大吟醸」や「純米大吟醸」がそれらに近いのでは無いでしょうか。どの酒蔵さんでも特に力を入れている商品なので、基本的には安定して華やかな香りと味のスッキリ加減など塩梅良く楽しめるかもしれません。

 

お正月用の日本酒として紹介したいのは「初日の出 純米吟醸」です。京都北山の羽田酒造が販売しているこちらの銘柄は、お正月にピッタリの「初日の出」という名前がついています。「祝」と名づけられた酒米を使用している点なども、お正月におすすめの理由です。

 

「金箔入り純米酒 祝寿」も、お正月用のお酒として人気です。旭菊酒造が販売しているこちらの日本酒は、なかに華やかな金箔が入っています。新酒鑑評会で賞を受賞するなど、技術力も優れた酒蔵さんです。


家族が集まるお正月は「白鶴上撰角樽セット」もよく利用されています。白鶴酒造がリリースしているこちらの日本酒は、赤色の豪華な樽に入っています。樽に「寿」の文字がデザインされた「白鶴上撰角樽セット」は、お正月気分を盛り上げてくれるお酒です。

 

『開運祝酒』は1800mlと大容量でありながら、2000円台なのが嬉しいです。ラベルの開運の文字の背景には鶴や小判などが描かれており、めでたさが前面に押し出されているのもお正月らしさが感じられます。 控えめな香りでありながらしっかりとした深い味わいも持ち合わせている『開運祝酒』。 人を選ばず、見た目もお正月にあった日本酒になっています。

 

 

たくさん日本酒があるときにおすすめ「きき酒」

お正月など親族が集まり、日本酒がたくさん並ぶという方には、日本酒のきき酒をやってみるのはどうでしょうか?

 

大吟醸や純米、精米歩合など日本酒をジャンルに分けた後に、銘柄がわからないようにお猪口に注いでもらい、どの日本酒がそれに該当するかチャレンジしてみましょう。また、この時に自分の好きな味わいがどんな日本酒なのかわかる機会になるかもしれません。ぜひトライしてみてくださいね。

 

saketakuでは、家族団らんの時間でも利き酒ができるようにテイスティングチェックリストを同梱しています。ソムリエが厳格に利き酒した日本酒の味わいや香りを答えとして、問題シートも同梱しているのでそれぞれの感想を形式を決めて答え合わせができるのが特徴です。

 

最後に

 

今回は、正月におすすめの日本酒について徹底解説!というテーマで、おすすめの日本酒や日本酒の歴史などに触れました。

 

ぜひ一度飲みながら、再度読んでみてくださいね。

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