お祝いで日本酒の一升瓶を贈るのはどう?贈り方のマナーについて徹底解説!

お祝いにはやっぱり日本酒!贈り方のマナーについて徹底解説!

更新 2023/9/4 

お祝いで日本酒を贈るとき、日本酒好きの友達へプレゼントしたり、お祝い事や伝統を尊重するために贈る日本酒もあると思います。今回は「伝統を大切にする贈り物」としての日本酒を取り上げていきましょう。

 

お祝いには日本酒一升瓶?

 

開店祝いや結納といったお祝い事では、贈答品として一升瓶入りの日本酒が贈られることがよくあります。あえて一升瓶入りの日本酒を選ぶのは、一升瓶に縁起のよいイメージがあるからです。

 

一升瓶は、明治時代に日本で作られるようになったガラス製の容器です。この容器は、約1800ミリリットルの日本酒が入る構造になっています。一升という単位は、古くから縁起がよいものと考えられてきました。

 

「一升」が「一生」を連想させることから「末永く幸せが続くように」といった願いを込めて、日本では一升の酒や餅などを相手に贈る習慣があります。


一升瓶入りの日本酒が贈答品に選ばれるのには、便宜上の理由もあります。一升瓶が普及する以前は、一升入りの樽に入れて日本酒を贈るのがしきたりでした。

 

このような樽は角樽と呼ばれ、結婚式などのお祝い事に欠かせないアイテムとして重宝されてきた歴史があります。角樽は、樽の上側に角のような2本の突起があるのが特徴で、手で持って運べるように取っ手がついています。


檜などの天然素材を使い、さまざまな装飾を施した角樽は華やかで豪華な雰囲気があるのが魅力ですが、その独特の形状から持ち運びがしにくいという難点があります。一升瓶が登場してからは、縁起物である一升の日本酒をより気軽に贈れるようになりました。

 

日本酒をお祝いで贈る時の二本縛りって何?

 

お祝い事では、二本縛りと呼ばれる仕様に整えた日本酒を贈るケースもあります。このような仕様は二本括りとも呼ばれており、日本酒を贈るときの伝統的な習慣のひとつです。

 

二本縛りは2本の一升瓶を紐で縛り、一つにまとめたスタイルです。二本縛りをするときは、一升瓶の底に近い部分と栓の下の2か所にそれぞれ紐をかけて縛ります。縛るときには、一升瓶がグラグラと動かないようにしっかりと固定するのがポイントです。仕上げに上側にかけた紐の中央を紐でまとめれば、二本縛りの完成です。贈答品の場合は一升瓶の表側にのしをかけます。


こういった二本縛りの日本酒がお祝い事に使われるのは、縁起がよいイメージがあるからです。2本の一升瓶を一つにまとめると、栓の突起や把手の部分が目立ち、かつて使用されていた角樽を彷彿させる形状になります。

 

そのため、開店祝いなどのおめでたいシーンでは、あえて箱を使わずに二本縛りにした日本酒を持参する人も少なくありません。また、利便性の点でも二本縛りの日本酒にはよい点があります。瓶にかけた上側の紐が把手の役割を果たしてくれるため、まとめた一升瓶を手で簡単に持ち運ぶことができます。


自分で二本縛りに日本酒を整えるのが難しいときは、酒屋さんで相談をしてみましょう。店頭で「二本縛りにしてください」と頼めば、お店の人がこのような仕様に一升瓶を整えてくれることもあります

 

日本酒をお祝いで贈る時のマナー

 

シーンに適した仕様の品を選ぶことは、日本酒を贈るときに押さえたいマナーのひとつです。マナーを特に意識する際は、一升瓶などの瓶入りの日本酒を贈るときに注意してみましょう。日本の贈り物の習慣では、品物を奇数にそろえるのがよしとされています。

 

1本や3本、5本といった奇数の品は縁起がよいものと考えられているため、日本酒を贈るときにも奇数の数に品物を整えたほうがよい印象を与えられる可能性があります。ただし、奇数でも発音したときに「苦」などのネガティブなイメージを想起させる9本は避けたほうが無難です。


日本酒の場合、2本は偶数でもとくに問題視されることはありません。二本縛りという伝統的な習慣に則って仕様を整えれば、失礼にあたることはないでしょう。どのくらいの量の日本酒を贈るべきかで迷ったときは、相手のお祝い事の内容を考えて決めるのがよい方法です。

 

身内のちょっとした吉事など、小さいお祝い事であれば、手ごろな大きさの瓶入りの日本酒や紙パック入りの日本酒などでも問題はないでしょう。ただ、結納や開店祝いといった他家の大きなお祝い事では、ある程度の量に気をつけて準備をしても良いかもしれません。


このようなお祝い事では、一升瓶入りの日本酒のような一定の容量がある品に水引ののしをかけて贈るのがベストではないでしょうか。

 

お祝い用日本酒の名入れ

 

お祝い事で名入れの日本酒を贈るときも、シーンに合ったデザインを選ぶのがマナーです。たとえば、昇進や出産といった個人のお祝い事の場合は、本人の名前をラベルにデザインするのがよい方法です。

 

名入れをするときの色は、一般的には黒やゴールドなどの読みやすいカラーが選ばれます。また、書体では温かみを感じさせる手書き風のデザインが人気です。レイアウトは、ラベルのほかのデザインとのバランスを意識して、適度なインパクトを与えられるようなスタイルに整えましょう。


メッセージなどを名前に添えるときは、名前を大きめにデザインし、メッセージはやや小さめにするとお祝いの気持ちが伝わりやすくなるかもしれませんね。名入れの日本酒を贈りたい場合は、酒屋さんなどの選び方も重要です。

 

おすすめは名入れのマナーや日本酒の贈答マナーに詳しい酒屋さんや酒蔵です。酒蔵は贈答品に利用できるさまざまな仕様の外箱をそろえているケースが多いです。

 

こういったお店なら、名入れのデザインから外箱の選び方まで幅広く相談にのってもらえるでしょう。


急いで名入れの日本酒を手に入れたいときは、通販のギフトショップもおすすめです。この手のお店は、インターネットでテキストをやり取りして簡単に名前入りのラベルが注文できるようになっています。

 

saketakuでは贈りもの専用のギフトボックスをご用意しております。プロ厳選の日本酒をお贈りしますので、検討している方は一度ご覧くださいませ。

 

なぜお祝い事には日本酒?

 

日本酒は、神饌として祭りなどの神事の際に神様に捧げられてきた飲み物です。現代でもお正月などのおめでたいイベントでは御神酒と呼ばれるお酒を神前に供える習慣がありますよね。神前に供えたお酒を飲むことは、神様のパワーをあやかることにつながると一般的には考えられています。

 

祝宴の席で日本酒を飲む習慣にも、こういった日本の伝統的な風習が少なからず関係しています。日本酒は、お清めに使われるケースも少なくありません。神様のパワーが宿る日本酒を飲むと「心身が清められる」と考える人もいます。


お祝いの席で日本酒を飲むときは、いろいろなマナーがあります。たとえば「徳利を両手でもつ」などは伝統的なマナーのひとつです。日本酒は徳利に入った状態で提供されることが多いです。日本酒を盃に注ぐ際には、片手を徳利の底の部分に添えるのがマナーとされています。徳利を使うときは少量ずつ注ぎ始めるのがマナーです。勢いよく注いでしまうと、盃から日本酒がこぼれてしまう可能性があります。徳利をのぞくことや容器を振ることも、日本酒を飲むときのマナー違反です。


また、徳利に入った日本酒を混ぜ合わせるのもマナーに反します。お祝いの席では、片付けを楽にするために徳利の中身をついまとめてしまうこともあるかもしれません。周囲の人を不快にさせないためにも、このような行為には気をつけてみましょう。

 

720mlでオススメの贈り物は?

日本酒は好きだけど、あまり量が飲めない方もいることでしょう。そんな方には2本縛りで720mlの四合瓶の日本酒を送っても良いと思います。選ぶ手間、運ぶ手間などはありますが、受け取ってくれた方は喜んでくれるでしょう。もう少し気楽に贈りたい方には日本酒のギフトボックスもオススメです。プロが予め厳選した上で贈るので安心できるでしょう。

 

まとめ

今回は、お祝いにはやっぱり日本酒!贈り方のマナーについて徹底解説!というテーマで、送り方のマナーなどに触れました。

 

ぜひ一度飲みながら、再度読んでみてくださいね。

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