酒蔵取材〜長野・善哉酒造〜
2018年6月中旬。まだ日焼けしていない素肌を太陽が照らし、初夏を感じる季節。冬は素肌を晒すことがないため久しぶりに感じたな新鮮な風が心地よい。
都内から車を約3時間走らせ、長野県は松本市に行ってきました!
まつもと城下町として栄え、2002年には「松本市美術館」も開館し観光スポットとしても栄えていますよね。
スタッフが松本に行った際は、松本出身の芸術家 草間彌生さんの展覧会が開催されていました。
そんな松本市美術館から車を走らせること5分、城下町のなかに善哉酒造さんは構えています。
取材の前に、腹ごしらえ。
長野といえば信州そば。
ということで「浅田」さんで美味しいお蕎麦をいただいてきました。
信州を感じられたところで善哉酒造さんへ。
ご挨拶をすると名物女将が出迎えてくださいました。
話が進むうちに、女将が自作している酒蔵特有のおつまみも用意してくださいました。
これだけではありません。善哉酒造さんで製造した梅を漬けるのに適したお酒の製造もしています。そのお酒を使用して仕込んだ自家製梅酒。
スタッフは大感激でした。
ここで杜氏の根岸則夫さんに取材開始。
火入れ時の温度と、タンクの中がどれだけ埋まっているかを示す「尺」も書いてありました!これが分かる人は相当マニアックなのではないでしょうか(笑)
根岸さんは入社して20年。元々は観光農場で野菜を育てたり酪農をしていました。
結婚を機に仕事を変える決意。大学時代から過ごして馴染みのある松本で、たまたま善哉酒造も人材を募集していたため連絡したそうです。
昔からお酒が好きで日本酒に限らず何でも飲んでいたのですが、日本酒はやっぱり伝統的なものなので、そういった仕事に関わりたいと漠然と思っていて。学生時代に蔵に行ってお酒を買ったこともあったので親近感はありましたね。
と振り返ってくださいました。
蔵近辺は、平成の名水百選で「まつもと城下町湧水群」に認定されています。そんな素晴らしい土地で、地下30メートルの湧水を仕込み水として利用しています。
恵まれた環境でお酒造りができる善哉酒造さんだからこそ持てるコンセプトがありました。
水みたいに飲めるお酒というわけではなくて「水の良さを感じられるお酒」を目指しています。
松本は山に囲まれ盆地のため、川を隔てるだけで水脈が異なり水質が全く異なることもあるそうです。
そんな中で得られたお水を最大限に活かして酒造りが出来るのは松本ならではかもしれないですね。
杜氏として冬は酒造りを任されている一方、仕込みの時期でも午後からは配達でお客さんとよく話しています。
消費者目線を持ってお客さんとの距離感を保ちながら、冬は飲み手の声を活かして、杜氏として味わいをより良い方向に変えていきたいなと思っています。
杜氏として、営業として。
この経験を元に蔵の特徴を活かしながら根岸さんは酒造りを続けていきます。
気になる方は善哉酒造さんのホームページに商品が記載されていますのでごらんくださいね。